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透析ツアーレポート 八重山4島周遊4日間

国内ツアーレポートが続きますが、今回は石垣島に滞在しながら、西表島、由布島、竹富島の4島を巡るツアーです。

 

実際には最終日のオプショナルツアーに皆様ご参加いただき、小浜島を加えた5島周遊となったのですが…。

 

私個人的には、前の週には青森県にいたのに、今週は南の島にやってきております。

 

東北では薄手のコートを着て丁度良いぐらいだったのが、こちらでは半袖のシャツ一枚で汗ばむような気候で、日本列島の広さを実感させられました。

 

 

 


 

11月9日(土)

 

今回は石垣空港での合流時に、少しハプニングがあったのですが、なんとか無事に合流を果たし、まずは石垣島内の観光です。

 

日本百景の一つにも数えられる川平湾(かびらわん)では、船底がガラス張りになったグラスボートで、数多くのサンゴや魚の泳ぐ姿を楽しんでいただきました。

 

 

観光後はホテルへ。今日から3泊のご宿泊は、石垣港離島ターミナル目の前に建つ『南の美ら花 ホテルミヤヒラ』です。

 

 


 

11月10日(日)

 

今日一日で西表、由布、竹富の3島を巡ります。

 

石垣島からまず向かったのは、西表島です。石垣港の離島ターミナルから西表島の大原港までは高速船で約50分。以前は小型の船だったので揺れも大きく、中には船酔いを訴える方もおられたのですが、今は観光客も増え、双胴の大型船が就航しているおかげで、揺れも少なく随分快適になりました。

 

 

大原港に到着後、すぐに小型の船に乗り換えて、仲間川のクルーズに出発です。

 

仲間川流域に広がるのは、日本最大のマングローブ林で、なんと日本中のマングローブの約4分の1が、この流域に集まっているそうです。

 

マングローブについての詳しい説明は省きますが、実は「マングローブ」とは一つの植物を表す名称ではなく、海水と淡水が混じる、いわゆる汽水域に生息する植物の総称なのです。

 

で、この流域に生息するマングローブは主に「オヒルギ」「メヒルギ」「ヒルギダマシ」「ヒルギモドキ」「マヤプシキ」などがあるそうです。それぞれに生息域や根や幹の形に特徴があります。

 

そんなお話しを船頭兼ガイドさんのお話を聞きながら、クルーズをお楽しみいただきました。

 

仲間川は大変水深の浅い川で、満潮時と干潮時の水位が大きく変わってしまい、この日のクルーズは生憎干潮の時間帯に当たってしまったので、残念ながら途中で引き返すことになりました。

 

船頭さんのお話だと、万一浅瀬に乗り上げてしまった場合は、乗客全員一丸となって、船を降りて押す事になっているそうです。…もちろん冗談ですが。

 

 

クルーズ終了後は、バスに乗り換えて、運転手兼ガイドさんによる特別天然記念物の「イリオモテヤマネコ」をはじめ西表島のあれこれの説明を聞きつつ三原へと向かいます。

 

ここで再びバスを降りて、水牛車に乗り換えて由布島へ。西表島と由布島の間、約400mの浅瀬を水牛車に乗ってのんびりと渡るのです。

 

水牛車の上では、南の島特有ののんびりとした時間が流れ、スタッフさんの弾く三線の音が心地よく響きます。

 

 

 

由布島は島内が植物園になっており、様々な南国の植物が楽しめます。

 

 

昼食を島内のレストランでお取りいただいたのですが、島内には島カフェなどもあり、ここではデザート代わりのジェラートなどもお楽しみいただけます。

 

ちなみに私は『泡盛ジェラート』を試してみました。

 

 

また、水牛たちの休憩場所へ行くと、産まれたばかりの赤ちゃん牛が、お母さんのお乳を吸っている姿を見ることもできました。

 

 

島内での見どころに一つに蝶々園があります。

 

ここでは日本最大級の蝶、オオゴマダラがひらひらと飛び回っています。特に目を引くのは、このオオゴマダラの黄金色の蛹です。

 

 

この色は「警戒色」といわれるもので、毒があることを知らせて、捕食されることを防いでいるとのことです。タイミングよく羽化したての、羽を乾かしている成虫の姿を見ることができました。

 

 

閑話休題。由布島を現地では「ゆぶじま」と呼んでいるのに、私のPCで変換しようとすると「ゆふじま」と入力しなければうまく変換されません。できれば現地の呼称に従ってもらいたいものです。…まあ、いいんですけど。

 

 

由布島の散策後は、再び水牛車とバスを乗り継いで大原港へ。ここから再び高速船で約40分、次の目的地は竹富島です。

 

竹富島は石垣島の沖合約6kmに浮かぶ珊瑚礁の島で、街並み保存地区に指定されているため、昔ながらの沖縄風の赤瓦屋根の建物のみ建築が許されています。

 

竹富港到着後は、星の砂で有名な「カイジ浜」へ。

 

星の砂は、有孔虫と呼ばれる生物の死骸なのですが、皆様、採取のやり方の説明を聞かれて、熱心に集めておられました。

 

 

カイジ浜の後は、竹富島の中心部にある集落で、水牛車に乗って観光をお楽しみいただきました。

 

集落内の道は、住人の方々によって白砂が敷き詰められ、とても美しい街並みが保たれています。

 

決して広くはない集落内の道を、内輪差まで考えて大きな車を引っ張って行く水牛の賢さに、皆さん驚きを隠せないようでした。

 

 

そして、竹富島の観光を終えれば、今日の観光は終了です。

 

高速線で約10分、石垣港に帰り着いて、徒歩でホテルに戻りました。

 

ホテルの近くは三崎町という、石垣島で最も賑やかな地域で、お店もたくさんあります。

 

皆様、それぞれに石垣島の夜を楽しまれていました。

 

 

 


 

11月11日(月)

 

今日は終日自由行動です。

 

近年、石垣島では島内の透析患者の急増に対応が難しくなり、原則的には旅行透析の受入をお断りになっています。

 

しかしながら、私自身が他のどこよりも石垣島が大好きなせいもあり、いくつかの病院に頼み込んで、ご厚意におすがりして、何とか今年も数名の患者さんを特別に受け入れていただく事ができました。

 

本当に毎度無理を聞き入れて下さって、感謝にたえません。

 

ただし、病院も時間帯も分かれてしまったため、終日自由行動として、透析に充てていただく事になったのです。

 

そこで私は、透析病院への受付や、終了後のお手伝いをさせていただく時間以外全くのフリーとなりましたので、レンタカーを借りて島内を回ってまいりました。

 

いえ、決して遊びではなく、後学のため、新たな観光候補地の下見という事なので、どうか誤解されないようにお願いします。

 

とは言いながら、まず向かったのは、絶品のゆし豆腐専門店です。

 

ここは知る人ぞ知る結構な人気店で、これ以上混むのが嫌なので、店名は伏せさせていただきますが、ホテルでの朝食をほぼパスして、お腹を減らせて行ってきました。

 

ホテルのある市内中心部からは車で15分ほどの、結構辺鄙な場所にあるので、ここに行くのには自動車またはバイクが必須です。

 

ゆし豆腐(大)にご飯(ふりかけ付き)、それにできたての豆乳、これでワンコインです。豆腐の香りがとても強く、感動的な美味しさです。

 

 

その後、島を一周して、「エメラルドの海を見る展望台」、「玉取崎展望台」、石垣島最北端の「平久保崎灯台」などの絶景ポイントや、吹通川の「マングローブ群落」などを巡り、最後は最西端の「御神崎」で西表島に沈む夕陽を「下見」してまいりました。

 

また、時間の許す限り、今後のツアーに活かしていけたらと考えています。

 

 

 

 

 

 


 

11月12日(火)

 

いよいよツアーも最終日。

 

今回のツアーでは皆様オプショナルツアーの小浜島観光にご参加いただいたので、私も同行させていただきました。

 

小浜島はNHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』(2001年上半期)の舞台になった島で、かつてはサトウキビ畑が延々と連なっており、その畑の中を一直線に貫く道が「シュガーロード」と呼ばれましたが、現在は牧畜が盛んになってきたため、その大部分が牧草地に変わっています。

 

しかし、南の島らしい風景はそのままで、美しい海と景観を楽しんでいただきました。

 

ちなみに『ちゅらさん』で主演をつとめられた国仲涼子さん、現在は俳優の向井理さんの奥さんです。

 

 

 

小浜島の観光を終えて、石垣島に戻り、昼食の後は少し自由行動を取り、最後のお買い物などを楽しんでいただきました。

 

 

 


 

現在の石垣島ですが、2013年に新しい空港が開港し、大型機の乗り入れが可能になったり、主に台湾、中国方面からのクルーズ船の乗り入れなどで、私が若い頃に魅了された頃から比べると、観光客も激増し、ご多聞に漏れず、外国人観光客の姿も目立つようになり、新しいホテルも次々に建設されており、BIGINさんの歌にあるように「少しずつ変わってゆく、この島を」という雰囲気を感じずにはいられないのですが、それでもまだまだ私にとっては日本一、いや、もしかすると世界で一番好きな場所であることに変わりはありません。

 

是非、来年も、再来年も、皆様にこの南の島の雰囲気を満喫いただけるよう、ツアーを続けて行きたいと改めて感じました。