2日目~3日目
対馬の厳原港からジェットフォイルで約1時間の船旅、壱岐の芦辺港に到着しました。
壱岐での滞在時間は長くないので、早速観光にご案内します。
まず向かったのは、左京鼻。鼻とは美崎を表します。
島の東部にある八幡半島の先端部、約1km続く芝生の海岸からは、海中から突き出た細い柱(柱状節理)を束ねたような奇岩を見ることができます。
ここは海からの風が強く、植物は背が低く、風に靡くように斜め方向に育っています。
また、郷土工芸品の鬼凧(おんだこ)が、独特の「ブーン」という唸りを発しながら、同好会の方々によって揚げられていました。
左京鼻を出発、島を西側に横断し、黒崎半島の突端にある猿岩に向かいました。
高さ45mの奇岩は、展望所から見ると、目も鼻もあり、確かにそっぽを向いた猿に見えます。
しかし、展望所から少し歩いて見る位置を変えると、全く猿には見えず、その代わりに素晴らしい景色を楽しむことができました。
また、すぐ近くには太平洋戦争中に戦艦から降ろされた手法を陸上に据え付けていた砲台跡も残されています。
猿岩の後は、壱岐では最後の訪問地、『はらほげ』地蔵に向かいます。
赤い前掛けをした6体の石地蔵は海女で有名な八幡裏の海中に祀られており、満潮時は胸まで海水につかるのですが、この日は干潮の為、水から出ており、すぐ近くまで近寄って、お腹(実際には胸の辺り)に穿たれた穴を見ることができました。
『はらほげ』とは「腹がほげる」という方言で、「ほげる」とは穿たれたとかえぐられたという意味とのことです。
これで壱岐の観光は終わりです。
本当はもう少しゆっくりとしたかったのですが、翌日は福岡に戻り透析を受けて頂くために、朝一番のジェットフォイルで博多に戻り必要があるため、少し名残惜しいのですが、ホテルにチェックインです。
ホテルでは壱岐牛、ウニなど壱岐の山の幸、海の幸を堪能して頂き、翌日、朝のジェットフォイルで博多へと戻り、患者様は病院にお送りさせていただきました。
<つづく>