６月１９日の観光を含む都道府県間の移動自粛要請の解除を受け、国内航空会社のコロナウイルス感染防止策及び飛行機での国内移動における感染防止策についてご案内申し上げます。
◎機内の感染防止策
旅客機の機内は、一旦ドアが閉じられると、目的地に到着しドアが開くまで、外の世界とは隔離された状態となるため、換気は難しいようにも思われます。しかし実は機内の空気はおおむね２分から３分ですべて入れ替わる仕組みになっています。機内の空調は、ジェットエンジンや補助動力装置などから取り入れられた外気から得られた新しい空気が、病院の手術室にも使用されている高性能フィルターでろ過され、常に客室に送り込まれます。それらの空気は機内を循環したのち、圧力調整弁を通って機外に排出されます。
もちろん、それだけではウイルス感染が起こらないとはいえないため、客室乗務員、地上職員ともにマスク、そして飲食サービス時には手袋も着用、さらにラウンジ提供の食事、飲み物を個包装されたものなどに変更するといった対策が講じられています。
お客様にもマスク着用をお願いしており、全日空では「マスクを着用されないお客様、ならびに発熱など体調がすぐれないお客様のご搭乗をお断りする場合がございます。」としています。
また、機内の消毒については、夜間整備において、テーブル、ひじかけ、座席テレビ画面やコントローラーなどの座席周り、トイレのドアノブや蛇口ハンドルなどお客さまの手が触れる部分を、アルコールを用いて消毒しております。
その他の詳しい感染防止策については、各社ホームページで詳しい案内をご覧いただけるので、ご参照下さい。
◇日本航空 新型コロナウイルス肺炎の発生に関する対応について
◇全日空 新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応について
◎空港での感染防止策
空港での搭乗手続の際のいわゆる『密』の状態も気になるところです。
そこで、日本航空、全日空では予約の際に座席の指定まで済ませておけば、ＱＲコードの入った航空券を発行することができます。これがあれば、空港での搭乗手続が不要で、保安検査場を通って搭乗ゲートへ直行することが可能です。また、事前の座席指定により、近くの席の詰まり具合も確認することができます。
また、手荷物もできる限り機内持ち込みのできる範囲内に収めることで、手荷物カウンターでの『密』を避けることができます。
そして、保安検査場では、できる限りスムーズに検査を終えられるように協力することで、検査場での滞在時間を短くすることができます。具体的には①金属製のもの（ベルト、小銭入れ、キーホルダーなど）や携帯電話・スマホは、別のトレーに入れておく、②ラップトップＰＣやタブレットなどはバッグから出して別のトレーに入れておく、③機内に持込の制限されているものについて事前に確認しておく、④ＱＲコードの印刷された航空券を手元に用意しておく、などが挙げられます。
機内に持込できないもの、手荷物の持込制限、預けられない荷物については各航空会社のホームページに掲載されています。
◎空港までの感染防止について
そして自宅から空港までの移動ですが、これについては皆様お住まいの場所から空港までの距離や経路により様々なので一概に言えません。
マイカーやタクシーを利用したり、できるだけ空いている時間帯を見計らって、公共交通機関を利用されたりと工夫されれば、感染のリスクはぐっと下がると考えられます。
◎各社の運航状況について
最後に、航空会社各社は現在新型コロナウイルスの影響に伴う需要減退に鑑み、一部国内線運航便について一時減便が実施されています。ご予約の際は運航状況をお確かめ下さいますようお願い申し上げます。
◇日本航空 新型コロナウイルス肺炎に伴う運休、減便、時間変更、臨時便について
◇全日空 新型コロナウイルスの影響に伴う路線・便数計画の一部変更について
その他、航空機でのご旅行に関してご不明の点等ございましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。